ブリー・ラーソンは若干23歳にしてすでに、どんなジャンルも演じられる若手演技派女優のひとりとして輝かしいキャリアを築いている。
2013年のサンダンス映画祭には彼女の出演作が2本出品され、シェイリーン・ウッドリー主演の『The Spectacular Now』ではマイルズ・テラーの一見すると非の打ちどころのないガールフレンド役を、ジョセフ・ゴードン・レヴィットの監督デビュー作『ドン・ジョン(原題:Don Jon’s Addiction』では彼のシニカルで現実的な妹役をそれぞれ好演している。
最近では大ヒット映画『21ジャンプストリート』(12)でも、ジョナ・ヒルの恋のお相手役を演じている。また、ウディ・ハレルソン扮する、ロサンゼルス市警ランパート分署の汚職警官のふてぶてしい不良娘役を演じた、オーレン・ムーヴァーマン監督『ランパート 汚れた刑事』(11)では、その助演ぶりが高い評価を受けた。
また、Showtime Networkで放映された、アカデミー賞作家ディアブロ・コーディがスティーブン・スピルバーグの原案をもとに製作した大人気ドラマ、「United States of Tara」(09〜11)では、トニ・コレットの皮肉っぽい反抗的な娘ケイトを演じて絶賛されている。14年12月にはマーク・ウォルバーグと共演の『The Gambler(『熱い賭け』のリメイク)がアメリカにて公開予定。
ニューヨーク出身の俳優ジョン・ギャラガー・Jr.は、テレビ、映画、舞台などでその才能と高い演技力を発揮してきた。アーロン・ソーキン製作のHBOの人気テレビシリーズ、「ニュースルーム」に、“ジム・ハーパー”役として出演している。この他、「LAW & ORDER: SVU」、「LOVE MONKEY」、「LAW & ORDER: CI」、「NYPD BLUE」、「ED」、「THE WEST WING」、「LAW & ORDER」といったテレビシリーズにも出演している。劇場映画とも無縁ではなく、『マーガレット』(2011)、『ジョナ・ヘックス』(2010)、『人生万歳!』(2009)などの作品に名を連ねている。ギャラガーの代表的な演技はダンカン・シークとスティーヴン・セイター製作のロックミュージカル「春のめざめ」での“モリッツ・スタイフェル”役で、彼はこの時のパフォーマンスでトニー賞を受賞したほか、ドラマデスク賞やドラマリーグ賞にもノミネートされた。
ハリウッドの若手注目株のひとりで、ヴァラエティ誌が選ぶ注目の10人の俳優にも選出された。クリント・イーストウッドやダイアン・レインといった一流俳優との共演を通じて揺るぎない実力を示してきた彼女の名は今や、業界内のベテラン俳優たちにも知れ渡っている。その演技力が凝縮されているのが、批評家に絶賛された、カミング・オブ・エイジコメディ『The Spectacular Now』での“クリスタル”役で、ケイトリンはシェイディーン・ウッドリー演じるキャラクターの、やたらと保護者ぶる、知ったかぶりな友人を演じている。
主な映画出演作は、ソニーピクチャーズ配給、キャメロン・ディアス主演のコメディ『バッド・ティーチャー』(11)や、レオナルド・ディカプリオ主演で、アカデミー賞監督クリント・イーストウッドがメガホンを取ったワーナーブラザーズ配給の『J・エドガー』(11)など。また、ジェイソン・ライトマン監督最新作『Men, Women & Children』(14)の公開が控えている。
『ショート・ターム』が初出演のスクリーンデビューとなった新人俳優だったが、本作で一気にブレイク。出演オファーが殺到し、現在準備中の新作『Straight Outta Compton』では伝説のラッパー、スヌープ・ドッグを演じると報じられますます存在感を増している。
ポール・トーマス・アンダーソン監督作品『ザ・マスター』(12)への出演が記憶に新しく、それ以前は、エミー賞に輝いたHBOのミニシリーズ「ザ・パシフィック」のメリエル・“スナフ”・シェルトン役で知られていた。また、大ヒット映画『ナイトミュージアム』(06)と『ナイトミュージアム2』(09)ではアクメンラー王を演じている。
「ザ・パシフィック」でスターの仲間入りを果たした彼は次いで、サンダンス映画祭で賞を獲った『Ain’t Them Bodies Saints』(13)に、ルーニー・マーラやケイシー・アフレックと共に出演した。最近ではトワイライトシリーズの最新作『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』(12)にも顔を見せている。また近作では、各国の映画祭で絶賛された韓国製スリラー『オールドボーイ』(13)のスパイク・リー版や、ビデオゲーム『ニード・フォー・スピード』(14)の映画版などがある。
デスティン・クレットンはハワイのマウイ島で生まれ育ち、そこでは近所の畑でパイナップルを摘みながら3才までマウイで夏を過ごした。ポイント・ロマ・ナザレ派大学でコミュニケーション学を専攻したのち、サンディエゴ州立大学で映画分野の修士号を取得した。
これまでに『Longbranch: A Suburban Parable』(2002年トライベッカ映画祭でプレミア上映)、『Bartholomew’s Song』(2006年学生アカデミー賞最終候補作)、『Deacon’s Mondays』(2007年学生アカデミー賞最終候補作、アンジェラス映画祭グランプリ、HBOフィルムズ最優秀映画賞)、そして『Short Term 12』という4つの短編映画(監督/脚本)で受賞経験がある。短編の『Short Term 12』は2009年サンダンス映画祭での審査員賞をはじめ、シアトル国際映画祭、アスペン短編映画祭、ボストンインディペンデント映画祭、シネベガス、ジェンアートでも各賞に輝き、2010年アカデミー賞の最終選考にも残った。彼の長編デビュー作『I AM NOT A HIPSTER』は2012年サンダンス映画祭でプレミア上映され、批評家たちに絶賛された。
また、フィクションと平行して『DRAKMAR: A VASSAL’S JOURNEY』(2007年HBO Familyでプレミア放映、2006年コミコンで最優秀ドキュメンタリーを受賞)や『BORN WITHOUT ARMS』(2009年TLC/Discoveryでプレミア放映)という2本の長編ドキュメンタリーも監督している。
『ショート・ターム』(同名短編映画に基づく)はデスティンの長編2作目で、その脚本は映画芸術科学アカデミーが主催する、2010年度ニコル映画脚本フェローシップ5作品のうちの1つにも選ばれている。映画は2013年SXSW映画祭でプレミア上映され、観客賞、最優秀審査員賞のW受賞を果たして以来、世界中の50もの映画賞にノミネートされ、35もの映画賞を受賞している。
ロサンゼルスの映画学校へ入学し、撮影技術を専攻。卒業までにかなりの数の短編映画や音楽ビデオを製作したブレットは、映画やコマーシャルの世界で活躍したいと決意する。間もなく国際映画撮影監督協会のメンバーとなったブレットは、ワーナーブラザーズ、343インダストリーズ、ブライアン・シンガーらの依頼を受け、世界中で撮影を行った。同時に無数のコマーシャルも手がけ、グーグル、メルセデス、ラッキーチャームなどのスポットも撮影。09年には短編映画『ショート・ターム』を手がけ、12年には『I AM NOT A HIPSTER』で再びサンダンスを訪れている。最近では『H+: The Digital Series』でIAWTVアワード最優秀撮影賞を受賞したほか、2013年のストリーミーアワードでは『HALO 4: Forward Unto Dawn』でやはり撮影賞に手にしている。
インディペンデント・スピリット・アワード3部門にノミネートされた『MEDICINE FOR MELANCHOLY』(08)の編集を担当。また、サンダンス映画祭で審査員賞に輝いた『HUMPDAY』(09)の編集者でもあり、インディペンデント・スピリット・アワードではジョン・カサヴェテス賞も受賞し、本作で最優秀編集賞を受賞した。
サンディエゴを拠点に、作詞・作曲活動や自身の名義やチェンバーフォークバンド“The Tree Ring”との連名でレコーディングを行っている。12年、デスティン・クレットン監督『I AM NOT A HIPSTER』の楽曲も手がけている。同年、サンディエゴ・ファンデーションからクリエイティヴ・カタリスト・フェローシップを授かり、その資金をもとに、チェンバーフォークバンドのカマラダとの共作で、The Tree Ringの2枚目のフルアルバム「Brushbloom」をレコーディングしている。